Xngitsune
Xn-Fox
Album / Collection: Kagamine Len
Description: A story narration
story and art by frsk
music by Komso (Musuka-P)
video by Makuu
narrator: Musuka-P
characters:
-
main villager by Musuka-P
-
second villager by Musuka-P
-
fox cub by Kagamine Len
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5143265
https://www.pixiv.net/artworks/2000939
Note: The missing character (marked X) in the title appears in the original artwork to be a blurred hiragana "re", the obscured word thus being "Ren", i.e., Len, and the title meaning "Len-fox".
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おやまのそばには
ちいさなきつねが
すんでいました
天気のよい
日には
村へおりてきて
思いつくかぎりの
いたずらをする
こまりものの
こぎつねです
その
日も
村人の
魚を
にがしてしまいました
うなぎがまきついて
はなれてくれません
大きな
声でしかられた
こぎつねはおとろいて
にげだしました
それから
何日かすぎた
ある
日のことです
村人がゆうげの
したくをするころ
ひとつだけけむりの
出ていない
言えが
ありました
ふしぎに
思ってのぞくと
あのときの
村人の
家でした
がっくりとうなだれて
とてもかなしそうな
ようすに
見えました
こぎつねは
考えました
びょうきのヨメが
うなぎを
食べたいと
言ったにちがいない
あのときはヨメのために
うなぎをとっていたのだ
ヨメはうなぎを
食べれず
死んでしまったのだろう
ヨメは うなぎを
食べたい
うなぎを
食べたいと
思いながら
死んだのだろう
あのときあんないたずらを
しなければよかった
こぎつねは
森へもどり
ひとり
泣きました
こぎつねは
いわし
売りの
にぐるまから
ぴかぴかのいわしを
つかみとり
あの
村人の
家へ
ほうりこみました
うなぎのつぐないに
ひとついいことを
したと
思いました
山では くりや
まつたけなどを
あつめました
そしてうらぐちから
のぞいてみると
今日もまたうなだれて
なにごとかを
つぶやいています
「
一体だれがおれのうちへ
いわしをなげこんだのだろう
おかげでどろぼうと
思われて
えらいめにあわされた」
またぼくのせいで
こぎつねはかなしく
なりましたが
これからは
森で
とれたものだけを
毎日とどけようと
決めたのでした
月のいい
夜のことでした
こぎつねはぶらぶらと
さんぽにでかけました
すると
人が
話しながら
歩いてきました
「このごろうちにはとても
ふしぎなことがあるんだ」
「ふうん どうした」
「
誰かが
毎日こっそり
くりやまつたけ
なんかをくれるんだよ」
こぎつねはかげぼうしを
ふみふみついてゆきました
「それはきっと
神さまにちがいない
ヨメににげられた
おまえをあわれんで
ものをめぐんで
くださるんだろう」
よかった
びょうきで
死んだ
ヨメはいなかったんだ
こぎつねは
安心しました
あくる
日もこぎつねは
くりをもって
出かけました
いつものようにうらから
そっとしのびこんで
くりをおきました
「やや、いつかの
いたずらぎつねが
また
何かわるさを
しにきたのだな
つかまえて
こらしめてやろう」
しのびあしで
後ろをとおったことに
こぎつねは
気づきませんでした
もみじをきれいに
かざりつけて
さて
帰ろうと
したときには
閉じこめられて
しまっていました
こぎつねは
もうどこにも
にげられません
「レン、おまえだったのか
いつも くりをくれたのは」
ふるえているこぎつねに
やさしく
笑いかけて
村人はさらに
言いました
「ここにいれば
毎日
大好きなうなぎを
たくさん
食べれるよ」
Translated and transliterated by Raichu
https://lenslyrics.net/
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