何を考えていた？
夜の桜って、綺麗だなって思ってたの
ああ、美しすぎるな
見てよ、こんなの見た事無いでしょ
本当に美しい
そんなに強くしたら、痛いよ
お前が桜にさらわれそうな気がしたんだ
恥ずかしいよ…月が見てる…

花弁が舞い落ち　美しくも悲しくて 　 美しい…
嫌いだよ好きだよ 　 どっちなんだ？
まだ涙は乾かずに 　 痛かったのか？
花弁は散り際　その瞬間が美しい 　 どおしたの？
命の雫を 　 切ないよ…
舞い上げるために生まれ

僕は信じて狂う　運命の神　来たれ　永久の定めより

黄色と紫に咲いた二輪は混じり合って
ああ、一筋の光へと変わって堕ちてゆく
攻めと受けの 理 (ことわり)　心が響き合って
今、この場でお前の（君の）蜜を吸って

少しだけ　我慢して
わかってる　大丈夫
その涙　その涙
切ないよ　苦しいよ

こうか？
許して、ボ、ボクもぅ、限界
もう…少しだ
もぉ、だめ、もぉ、だめ、もぉだめ！
もう…少しだ
もぉダメだってばぁ！
素直に欲しいって言えよ

僕のそれ　そんな事　使うものじゃないんだよ
やめてよ　やめないで 　 どっちなんだ！？
もう少しだけ　いけるから
美しい花だが 　 もぉ…
花瓶は更に美しい 　 げんかい…
鳥よ、さあ　鳴き声を 　 らめぇええ！
天使の歌　聴かせてよ

僕は信じて　耐える　この苦しみの先に　何かがきっとある

茎を伝う　悦びの水は　 紅 (あか)と　混じり合って
ああ口の中に　夢ではないんだ　この掛け替えのない　命が湧き出る
攻めと受けの 言霊 (ことだま)　互いに求め合って
さあ　この夜　永遠に終わらない

月が見てる…あああ