初めての機種（箱O）は涙の味がした
まるでドラマみたいな行為（アイドル育成的な甘味で）
見計らったように背後のドアが開いた

冷たい君の声が耳をかすめる
吐いた息が　ため息明らか
（双海）真美がいる「Rerations」「魔法をかけて!」
歌い　（ほぼ）裸のアイドル　キラキラ

どうしても言えなかった
オタク趣味　押さえつけてた
前から気付かれていたのかな　これはひどい
振られちまうのか?

ありがとう　サヨナラ　刹那に　肩を揉み
「記録消したら許してくれますか?」
ありがとう　サヨナラ　泣いてもいいですか?
そう思った途端にふわり
舞い降りてくる影　踏まれてディスク割れた

駅へと続く大通り　寄り添ってる
二人　楽しそう　「ほら見て　初音ミク!」
キミとあんな風になりたくて
初めて作った　音系のMAD

どうしたら見せれたんだろう
意気地なし　怖かっただけ
振られるくらいなら　このままで構\わないって
それは本当なの?

ありがとう　サヨナラ　おたくバレる時が
来てしまうこと　わかってたはずだろう　なのに
ありがとう　サヨナラ?　体が震えてる
もうすぐ新作（SP）来るのに
それは今になって　僕を苦しめる

分かり合いたい　どれほど願っただろう
その目は軽蔑
ねえ　オタバレってこういうこと?

言わなくちゃ　そんなのわかってる
キミが悲しむ事も知ってる　ゴメン
「……これがホントの僕」
出会えて　よかった
キミが好き

ありがとう　サヨナラ　一瞬の静寂
今だけでいい　いつもの笑顔を
「あのね―\―\」
開かれた唇　次の言葉を待つ
「今だけは泣いていいよね?」
もう言葉はいらない
キミをぎゅっと抱きしめた

来年の今頃には
どんな僕が居て　どんなキミがいるのかな