もしもあの時　手を離さなければ
今もあなたに　寄り添えたのかしら
もしもあなたが　もっと強かったなら
こんな私を　引き止めたのかしら

だけどあなたと　抱き合う度感じていた
悦びよりも深い　哀しみの影
互いの全て　さらけ出すその度に
醒めていく心に　哀しくなって……

愛してる　それなのに
感じてるのは　愛情じゃなかった
すれ違い　ほどけてく
跡切れぬはずの　ふたりの絆

あなたのくれる　その優しさが怖くて
このまま続いていく　幸せが怖くて
ふたりの歩んでいく　未来が怖くて
壊したくて　逃げ出したくて　裏切りを選んだ

涙の跡も残さず
あなたの愛に背を向けた
サヨナラ……

私の苦悩まで背負って
あなたは何故歩こうとしたの？
好きだった　優しいあなたの笑顔が
今にも崩れてしまいそうだった

接吻を　交わした分
肌を重ねて　過ごした夜の分だけ
思い出せば　苦しくて
私の心　締め付けるけど……

もう泣かないで　あなた
私のために涙を流さないで……
あなたの哀しみは
私とは別の誰かがきっと
癒してくれるから……

約束されたはずの　幸せを捨てて
あなたを置き去りにした　私を許して
心安らげる場所も　見つからないまま
もう二度と戻れぬ道を　歩き続けるの

癒えることのない傷に
涙を流し続けてる
今も……

本当は戻りたいよ
あなたの愛に触れたいよ
もう一度……